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初めまして、山崎達也です。
　僕は現在、大阪芸術大学で美術を学んでいる学生です。学校では版画を専攻し、主にリトグラフという版画技法を用いて作品制作をしています。自宅ではアクリル絵具でのペインティングや、カメラでの写真撮影なども制作活動の一環として行っています。一つの手法に拘らず、色んなことをして気付きを得たいと思っています。

　今年の7月、Green and Coffee Roastersさんの店内で作品展示をさせて頂きました。多くの方々に見て頂き、ありがたい経験となりました。
　本展示では、「一つの絵でも見方を変えると、幾つもの意味が見えてくる」というアイデアから制作したペインティング作品を展示しました。色んな見方で四角形の絵を観察し、遊ぶように見て欲しいという思いで、「シカクのおもちゃ」という展示名にしました。






さて、「ちいさな美術館」ということで、僕の制作活動についてご紹介したいと思います。学校で版画をやったり家で絵を描いたりしているのですが、最近はカメラを触ることと写真を撮ることがとても楽しい。そこで今回は僕の写真についてご紹介させて頂きます。

【拾いもの】








　本の中にある風景を撮ってみました。縦書きの文章を横で読み、単語になっているものを見つけるという遊びです。
　探してみれば意外とよく見つかるものでした。しかし単語であれば何でもいいというわけではないですね。面白いものとそうでもないものの差って何なのでしょう。

【距離を写す】








　「なにも撮らないで撮る」ということを意識して撮っていました。とはいえ撮ってはいるので、きちんと何かが写っています。それなら自分はなにを撮っていたのかを考えると、「距離」ではないかと思ったのです。
　自分と被写体との距離や、複数の被写体間の距離を、合焦とボケの差で写したかったのだと思います。もっというと、その距離の中にある空気、空間を撮りたかったのだろうと思います。
　なぜかわかりませんが、僕は透明でなにも無いようなものに惹かれる節があります。透明なものをポッカリ浮かべるような作品を作ってみたい。

【団地で撮る】








　僕は現在、家族と団地に住んでいます。小さい頃は一戸建てに憧れていましたが、最近はこの団地に愛着を感じるようになりました。魅力の一つは、飾り気の無さです。どこの玄関も同じ扉、部屋もベランダも同じ形です。だから家庭の個性は隠れて見えにくい。家庭の色が控えめになってしまう所に、奥ゆかしさを感じてしまいます。
　これらはそんな団地愛を抱きながら敷地内で撮ったものです。やはり何となくいい雰囲気を纏っている…と思います。

　最後に、展覧会の告知をさせて頂きます。




［大阪芸術大学グループ　第24回 学生作品オークション作品展示販売］
会場：大阪芸術大学スカイキャンパス　（あべのハルカス24階）
2021年　11月2日（火）～11月13日（土）
休館日：11月8日（月）
開館時間：11時00分～19時00分（最終日は１５時まで）

 僕はリトグラフ作品を３作品展示します。
 11月13日は、僕が11時から15時まで在廊しております。

 お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

https://www.instagram.com/tatsuya_yamazaki_/